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コラム

2023.01.06

ファクタリングのメリット・デメリットをお勧めの活用ケースとあわせてご紹介

資金調達の手段として近年注目を集めるファクタリングは、リスク回避のための保険や金融機関から融資を受けるよりも利用しやすく、国も認める資金調達方法です。

自社の売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい資金として現金化するファクタリングは、どのようなメリット・デメリットがあるのか気になる方もいることでしょう。

今回は、ファクタリングのメリット・デメリットを紹介するとともに、ファクタリングを利用する際におすすめのケースを紹介していきます。

 

1.ファクタリングのメリット

ファクタリングは、ファクタリング会社に売掛債権を買い取ってもらう資金調達法の1つで、ほかの資金調達法よりも小回りの利く資金調達が可能です。

はじめに、ファクタリングを利用する際のメリットから見ていきましょう。

 

1-1 最短即日で現金化&債権回収期限より前に資金化できる

ファクタリングは、売掛債権の回収期限より前に資金を調達できる取引です。

簡単に言えば、売掛金が入金されるまでまだ期間がある場合でも、その売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで現金化できる仕組みとなっています。

ファクタリング会社の中には、最短即日で審査を行い機動的な資金調達に対応しているところもあり、今日明日にでも資金を用意したい場合にも有効な手段です。

スピーディーな資金調達ができるところは、ファクタリングならではのメリットと言えるでしょう。

 

1-2 保証人や担保なし!しかも返済不要!

ファクタリングはお金を借りるわけではなく、もともと入る予定だった売掛金を先に現金化する資金調達法です。

そのため、融資を受けるときのように保証人や担保は必要なく、借金ではないため返済の必要もありません。

 

1-3 審査(査定)が柔軟で自社の業績が悪くても利用可能

ファクタリングを利用する際には、ファクタリング会社の審査(査定)を受けます。

ですが、一般的な融資の審査とは異なり会社の信用情報が影響しないことや、売掛先企業の業績や売掛債権の回収期日などを重視するため、自社の業績が悪くても利用可能です。

また、借入ではないので信用情報に記録されず、利用会社の事情を考慮した配慮ある柔軟な審査となっている点もメリットと言えるでしょう。

 

1-4 資産のオフバランス化と節税効果が期待できる

ファクタリングは、資産をオフバランス化できることもメリットの1つです。

オフバランス化とは帳簿上で資産や負債を減らすことをいいますが、ファクタリングで扱う売掛債権は資産に計上され、ファクタリングを行ったとしても資産が減る状態となります。

企業を評価する上では、少ない資産で利益が大きい方が優れた経営能力があると判断します。

そのため、ファクタリングを行うことで企業の評価にもつながるというわけです。

また、ファクタリングの際にかかる手数料は経費として計上可能、金額によっては節税効果も期待できるでしょう。

 

1-5 2社間ファクタリングなら手間がかからず取引先に影響しない

2社間ファクタリングを利用する場合は、売掛先企業にファクタリングの事実が知られることなく資金調達できます。

取引先(売掛先企業)との関係性に影響することなく資金調達できることは、今後の取引を考えてもプラスになると言えるでしょう。

また、3社間ファクタリングよりも手続きに手間がかからず、スピーディーな資金調達ができることもメリットです。

 

1-6 取引先倒産のリスクヘッジになる

ファクタリングで扱う売掛債権は、売掛先企業が倒産してしまった場合、売掛金を回収することができなくなります。

しかし、売掛金回収期日より前にファクタリングを行えば、売掛金を回収することが可能です。

ファクタリング会社では、売掛先企業の業績を事前に審査で判断し、倒産のリスクなどをチェックします。

その上でファクタリング契約を締結するため、万が一売掛先企業が倒産したとしても損失が出るのはファクタリング会社となるケースが多いです。

ファクタリングは機動的な資金調達に加え、自社の評価にもつながるなどメリットがたくさんある資金調達法です。

次は、ファクタリングを利用する上で押さえておきたいファクタリングのデメリットをチェックしていきましょう。

 

2.ファクタリングのデメリット

ファクタリングは一見すると、活用しがいのある資金調達法ですが、実際はデメリットもあります。

ここでは、ファクタリングを利用する際に知っておきたいデメリットを確認していきましょう。

 

2-1 資金化できるのは売掛債権の額面の範囲

ファクタリングで資金調達する際に現金化できるのは、売掛債権の額面の範囲となります。

例えば、100万円の売掛債権がある場合、100万円を超える金額は資金化することはできません。

あくまでも売掛債権を買い取ってもらう取引のため、100万円から手数料を差し引いた金額の範囲で資金化することができます。

 

2-2 手数料がかかる

ファクタリングでは、2社間ファクタリング・3社間ファクタリングのどちらの場合でも手数料がかかります。

具体的な手数料はファクタリング会社により異なるものの、ファクタリング会社が受け取る利益として手数料が差し引かれるため、ファクタリングで資金調達する上で避けられないデメリットです。

手数料の相場は、2社間ファクタリングで5~20%、3社間ファクタリングで1~10%が相場となっており、実際にファクタリングで受け取る現金は売掛債権の額面よりも少なくなることは覚えておきましょう。

 

2-3 3社間ファクタリングの場合は取引先にファクタリングの事実がバレる

3社間ファクタリングを行う際は、ファクタリング会社・利用会社(自社)・売掛先企業の3社間で契約します。

2社間ファクタリングはファクタリング会社と利用会社のみで契約するため、売掛先企業には知られることなく資金調達が可能ですが、3社間ファクタリグのときは手数料が低くなるものの売掛先企業にファクタリングの事実を知られることとなります。

 

2-4 債権譲渡登記が行われる恐れがある

ファクタリングでは、売掛債権を買い取ってもらう譲渡契約を行います。

普段は売買契約のみで済むケースがほとんどですが、売掛債権によっては債権譲渡登記が行われることがあるので注意が必要です。

債権譲渡登記は、債権譲渡の事実を法務省に申請して登記を行うことで、債権譲渡登記が行われた場合は、ファクタリングの事実を多くの関係者に知られることとなり、取引先との関係性に影響する可能性もあるでしょう。

ファクタリング自体は、違法でも悪徳商法でもなく国でも推奨する資金調達法です。

しかし、ファクタリングを良く知らない取引先から見ればネガティブな印象を持つ可能性もあるので、利用する際は債権譲渡登記の有無を事前に確認することをおすすめします。

 

2-5 資金繰り悪化の評価を受ける恐れがある

ファクタリングを利用する=資金繰りが悪化しているといった評価を受ける可能性があります。

ファクタリングは便利で迅速な資金調達ができますが、資金に余裕があるなら金融機関からの融資を利用するケースがまだまだ多いです。

また、ファクタリングは他の資金調達法と異なり、自社の財務状況や信用は関係なく利用できるため、そういった観点から迅速に資金調達しなければならないほど資金繰りが悪化していると判断される恐れがあります。

 

2-6 売掛先の業績によっては資金調達できない可能性がある

ファクタリング会社にとっては、ファクタリング利用者の状況よりも買い取る売掛先企業の業績を重視します。

ファクタリングで買い取った売掛債権の回収ができなければ、ファクタリング会社の損失につながるからです。

そのため、売掛先企業の業績が悪い場合や倒産の恐れがあると判断された場合は、ファクタリング会社の審査が通らない可能性があるでしょう。

その際には売掛債権を現金化できないこともあるので注意が必要です。

 

2-7 悪徳業者に騙される恐れがある

ファクタリングは、海外ではメジャーな資金調達法でも国内では比較的歴史の浅い資金調達法です。

ファクタリング会社の手数料など取引のすべてに法規制があるわけではなく、ファクタリング会社の中には悪徳業者が紛れ込んでいる可能性もあります。

悪徳業者については国でも注意喚起を促しており、相場を大きく超える手数料や、不要な手数料を別途請求するなど注意すべき点があります。

そのため、ファクタリング会社を選ぶ際には、多くの実績があり手数料が相場の範囲であること、契約内容が明確で確実な書類のやり取りがあるなど、ファクタリング会社と利用会社の間でフェアな取引ができる会社を選ぶことをおすすめします。

 

3.ファクタリングのおすすめケース

¥を持って走る人のイラスト

ファクタリングのメリットとデメリットを踏まえ、資金調達する際にファクタリングがおすすめのケースを紹介します。

今後、ファクタリングで資金調達する際の参考にしてください。

 

3-1 急いで資金調達したい

ファクタリングでの資金調達は、迅速な審査体制を整えているファクタリング会社なら即日対応しています。

今日でも明日にでも資金調達したい場合に最適な方法だといえるでしょう。

また、即日対応していないファクタリング会社の場合でも、金融機関の融資のように融資実行まで長期的な審査を行うようなことはありません。

平均して数日程度で現金化できるため、急いで資金調達したい場合にファクタリングはは有効活用できます。

弊社では、お客さまの希望や状況に配慮して即日審査体制を整えております。

専門スタッフが親身になって丁寧にお話を伺い、迅速に対応しますので資金調達でお悩みの方はぜひ1度お問い合わせください。

 

3-2 金融機関から融資を受けられない

資金調達といえば多くの企業では銀行など金融機関からの融資を思い浮かべると思いますが、金融機関からの融資は企業の業績や信用度を重視するため、状況によっては融資を受けられないこともあります。

その点、ファクタリングは企業の信用や業績ではなく、売掛先企業の信用を重視するため、自社(利用者)の業績が良くない場合やほかの融資を断られた場合でも申込みが可能です。

 

3-3 売掛金の入金まで長期になる業種や黒字倒産のリスクを回避したいとき

企業として売上が伸びていて利益があったとしても、手元の資金が不足すると黒字倒産してしまいます。

例えば、仕事を請けてから売掛金が入金されるまで長期になる場合、売掛金の入金前に人件費や仕入れに関する支払いが発生することも考えられます。

その際に手元の資金で支払えなければ企業としても信用を失う可能性があり、対応が遅れれば黒字倒産も現実味を帯びてくるでしょう。

そんなときに活用したいのがファクタリングで、手持ちの売掛債権をファクタリングで現金化すれば、資金繰りを改善させることができます。

資金に余裕がないときは特に注意が必要なので、黒字倒産のリスクヘッジとしてファクタリングを活用してみてください。

 

4.まとめ

ファクタリングは、事業者の規模に関わらず機動的な資金調達ができる方法です。

自社の財務状況に合わせて上手く活用することで、キャッシュ不足を補い事業を支える有効な手段となります。

ファクタリングのメリットとデメリットを理解し、信頼できるファクタリング会社を利用することで金融機関から融資を受けるよりもスピーディーな資金調達を実現できるでしょう。

また、弊社では30万円から最大3億円までのファクタリングに対応しております。

資金のことで不安や悩みがあるお客さまはもちろん、ファクタリングについて詳しく知りたい方もぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

監修者:鈴木 孝明

すずき会計事務所 代表税理士。
小規模な法人様や個人事業主様を中心に、街のお医者さんのように気軽に話せる会計事務所です。

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