2022.09.15
最短即日で資金調達できるファクタリングの仕組みを解説
ファクタリングは、保有する売掛債権を期日前にファクタリング会社が買い取るサービスで、事業者の資金調達の一手段であり法的には債権譲渡契約になります。 取引内容によっては即日資金調達できるので、今すぐ現金が必要なときや資金繰りに困っているときにも頼れる味方となるでしょう。 また、2020年4月の民法改正以降、経済産業省主導のもと実施されている信頼できる資金調達手段でもあります。
1.ファクタリングとは?
ファクタリングは、金融機関などの融資とは異なり担保・返済が不要、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで現金による資金調達ができるサービスです。 日本ではまだ浸透しきっていないサービスですが、国が認める資金調達法なので安心して利用することができます。
1-1 ファクタリングは円滑な資金調達ができる
売掛金回収までに資金繰りが悪化したり、取引先が倒産して回収できなくなったりすると、経営圧迫により事業を続けることが難しくなります。
こうした事態に対し、融資とは別の観点から資金調達ができるのがファクタリングです。
支払期日前の売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、資金繰りが悪化する前に対処できるほか、ファクタリング会社との取引方法によっては最短即日~数日程度で入金されるため、円滑な資金調達を実現できることが魅力です。
1-2 ファクタリング契約は審査があるものの会社の信用力は問われない
ファクタリング契約を締結する際には審査が行われます。
この審査は融資や貸金業者との審査とは全く異なる性質のもので、保証人や担保は一切必要なし、売掛先企業様から確実に支払われることを重視した内容となっています。
実際に申込む際には、本人確認書類・会社の通帳・取引を証明する書類があればOK、契約締結の際には別途書類が必要となるものの、会社の信用力は問われないことが特徴です。
1-3 取引内容によっては売掛先企業様の承諾なしで資金調達できる
売掛債権を譲渡する場合、売掛先企業様の承諾の有無が気になるところですが、ファクタリングの2社間取引なら売掛先企業様の承諾なしで資金調達が可能です。
ただ、3社間取引の場合は売掛先企業様の承諾が必要となるのでこの点は覚えておきましょう。
2.なぜ資金調達にファクタリングが適しているのか
一般に資金調達というと不動産などを担保とした融資のイメージがありますが、融資を受けることは御社が新たな借金を背負うことになります。
ファクタリングは融資を受けることとは異なり、債権譲渡による資金調達とさまざまなリスクヘッジになるものです。
ここでは、なぜ資金調達にファクタリングが適しているのか、どんなリスクを回避できるのか詳しく見ていきましょう。
2-1 ファクタリングは法的に問題なし!売掛金回収もしなくて良い
ファクタリングは、担保・返済不要で資金調達できることが最大の魅力です。ですが、担保なし・返済不要という条件から違法性を疑う方が少なくありません。
当社では、法に則った買い取りを行うほか他社よりも低い手数料でのご案内が可能、顧問弁護士や税理士を含めた誠実な対応を心がけております。
また、売掛債権をファクタリング会社が買い取ったあとは、売掛金の回収はファクタリング会社が行うため、取引先が途中で倒産したとしても、債権を譲渡した時点で御社に未回収のリスクは発生しないメリットがあります。
2-2 取扱金額の幅が広い
ファクタリングを利用する際は、取扱金額の下限・上限も重要なポイントです。当社では総取扱金額3億円まで対応しています。
ただ、売掛金の金額や御社の状況により3億円以上に対応できるケースもあるので、3億円を超える場合は事前にお問い合わせをお願いしております。
2-3 審査が簡単で通りやすい!入金まで短期間
ファクタリング会社で行われる審査は、買い取る売掛金を売掛先企業様に支払ってもらえるかを重視した内容となっています。
一般的な融資の審査とは内容が異なり、赤字決算や他の銀行融資を断られた会社でも審査に通ることがあります。
2-4 2020年4月の民法改正によりファクタリングしやすくなった!
2020年以前のファクタリングは、民法の債権譲渡や売買契約が適用され、これまでは債権譲渡に制限があり自由度はさほど高くはありませんでした。
2020年4月の民法改正により債権譲渡にかかる制限は、利用者の権限が明確化されたため、譲渡制限特約がある契約でもファクタリングの利用が可能となったのです。
これにより、中小企業の資金調達の選択肢が増えて、ファクタリングは自由度の高い資金調達方法として注目されるようになりました。
こうしたことからファクタリングは、すぐに現金を用意したい方に適した資金調達方法だといえます。
3.ファクタリングの仕組みと入金までの流れ
ファクタリングは、2種類の契約方法があり、利用する際には、ファクタリングを専門に扱うファクタリング会社と契約します。
ここでは、ファクタリングの2種類の契約方法と、入金までの大まかな流れについて紹介していきます。
3-1 2社間ファクタリングの仕組みと入金までの流れ
2社間ファクタリングは、ファクタリングを利用したい御社とファクタリング会社の2社の間で行う取引を指します。
売掛先企業様にファクタリングの利用を知られることがなく、売掛先企業様との取引にも影響がないことが特徴です。
<2社間ファクタリングの入金までの流れ>
1.利用会社が提出した書類やヒアリング内容を基に、ファクタリング会社が審査を行う
2.手数料決定後、契約
3.ファクタリング会社から利用会社に手数料を差し引いた金額をお支払い
4.売掛金の回収期日に売掛先企業様から売掛金が支払われる
5.利用会社からファクタリング会社に売掛金を全額送金する
2社間ファクタリングで注意したいのは、売掛先企業様から御社に入金があった際には、一括払いでファクタリング会社に送金しなければならないことです。
分割払いは貸金業のみ認められている支払い方法のため、ファクタリング会社では分割払いを扱うことができません。
3-2 3社間ファクタリングの仕組みと入金までの流れ
3社間ファクタリングは、ファクタリングを利用したい御社と、ファクタリング会社、売掛先企業様の3社間で行う取引を指します。
売掛先企業様に対し、支払いをファクタリング会社に変更してもらうよう要請できることがポイントです。
<3社間ファクタリングの入金までの流れ>
1.利用企業が提出した書類やヒアリング内容をもとに、ファクタリング会社が審査を行う
2.売掛先企業様にファクタリングの承諾を得る
3.手数料決定後、契約
4.ファクタリング会社から利用会社に手数料を差し引いた金額が支払われる
5.売掛金の回収日に、売掛先企業様からファクタリング会社に売掛金が支払われる
3社間ファクタリングでは、2番目の売掛先企業様に承諾を得ることが重要で、承諾を得られない場合は3社間ファクタリングを利用できないので注意が必要です。
4.まとめ
ファクタリングは欧米ではすでに浸透している資金調達方法ですが、日本国内では認知度が高くはありません。 そのため、資金調達方法としてはもちろん、詳しい内容が浸透していない現状があります。
ファクタリングは、従来の資金調達方法に比べて利用会社の厳しい状況を早期に対応できるほか、取引先の倒産時のリスクヘッジにも役立つ安全な取引を実現します。 当社では、誠実なファクタリングと、経営のトータル的なアフターフォローにも力を入れています。 1人ひとりのお客さまに親身になって笑顔で対応いたしますので、ファクタリングに興味のある方はぜひお問い合わせください。
監修者:鈴木 孝明
すずき会計事務所 代表税理士。
小規模な法人様や個人事業主様を中心に、街のお医者さんのように気軽に話せる会計事務所です。
すずき会計事務所は、最高の業務品質と心のこもった行動を通じて
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